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2007/10/31

落合博満は“深い”

30年来の中日ファンである。といっても名古屋とは何の縁もゆかりもない神奈川出身で、ナゴヤ球場にもナゴヤドームにも一度も訪れたことはない。
では、なぜドラゴンズファンになったかというと、そのきっかけは巨人のV10を阻止したからである。つまり読売嫌いなのだ。
以後、30年にわたり中日を応援し、その間、二度のリーグ優勝をスタジアムで見た(1982年と1999年)。
とはいえこの30年の間には力を入れて応援していた時期とそうでない時期がある。傾向的にいえば年をとるとともに熱意が薄れつつあるのだが、ここ最近、落合が監督になってからは再び力を入れて試合を見ている。
それは落合監督が“深い”からだ。

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2007/10/17

バッシング報道の危うさ

前回、TBSの放送免許こそ取りあげるべきだと書いたが、これはもちろんテレビについてでありラジオの方はいたって真っ当だ。これはテレビとラジオが経営的に分離独立していることが大きな要因だろう。独立採算であるがゆえにラジオの経営は厳しいようであるが、しかしこの真っ当さを理解できるのは上質なリスナーであり、そこをセールスポイントにすれば広告営業の可能性はあるように外部からは見える。

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2007/10/12

亀田のライセンスよりもTBSの放送免許を取りあげるべきである

暗澹たる気持ちになった試合。ひとことで言えば、昨日の内藤-亀田戦を見た感想はそういうことになる。
ただし亀田親子に対してではない。この試合を放映したTBSに対してである。
もちろん亀田親子のボクシングに対する姿勢はまったくもって論外だ。昨日の試合内容や態度、ラウンドの合間の父や兄からの小声のアドバイスの内容などはボクシングと呼べるものではなく、そもそもこの親子にはボクシングに関わる資質が皆無であることは明らかだし、ライセンスを取り上げるべきだという批判もうなずける。
しかし、それでもなお彼らもまた被害者なのではないか思うのである。
ひょっとすると亀田親子はボクシングに熱中はしているがちょっとピント外れの、ちょっと粗野だが素朴な人間性の持ち主なだけなのかもしれない。
ま、それはわからないが、少なくともおよそ真っ当なボクシングとは縁遠いこの親子を煽りたてて視聴率取り=金儲けの道具にしたのは間違いなくTBSである。言葉は悪いが亀田親子は単なる猿回しの猿であって、最大の問題は彼らを後ろから操っていた連中だ。

しかも昨日の試合でTBSが卑劣なのは、日本人同士の注目の試合ということで、「公平性」を打ち出したことだ。もちろん放送は圧倒的に亀田寄りではあったが、それでも最後のところで「公平」を口実に亀田が負けた場合の「保険」を自分たちにだけしっかりとかけたのである。

「視聴率が取れれば」、あるいは「売れれば」なんでもいいのか?という疑問が提示されることはよくある。これに対する私の答えは「視聴率を取ること」「売れることは」非常に重要だということだ。したがって視聴率競争や販売競争がなんでもかんでも悪だというつもりはないし、むしろ利益を上げるという行為自体はまったく正しいのは当たり前のことである。
しかし同時に、いくら儲かるからといってもやってはいけないこともある。昨日のTBSの放送はその許容限度をはるかに越えていたと思う(亀田戦はいつもそうだが)。
ここでTBSがとくに批判されなければならないのは、電波という公共性が高く、しかも圧倒的に影響力の大きい媒体の事業者であるということだ。にもかかわらずプロレスのような興業ならともかく、真っ当なスポーツのありようをまったくのでっち上げによってねじ曲げたあげく、自らが持つ「装置」で宣伝しまくるというのは、ボクシングにおいて相手を抱えて投げつけるのと同じく禁じ手である。
その意味で昨日の試合はこの局が放送事業者としての資質に欠けることを十分すぎるほど露呈したわけで、亀田のライセンスを取り上げるよりも、まずTBSの放送免許を取りあげるべきである(もっともこの状況は他局においても、また新聞においても似たようなもので、要はこの二つのメディアというのはそもそもロクなものではない)。

最後に昨日の試合のそれ以外の雑感
・あの手の番組は、生放送を見逃した場合、自分で録画したものを見るよりも、ニコニコ動画で見たほうがはるかに面白い。また生で見ていても、あるいは結果がわかっていても改めてニコニコで見るのは面白くしかもその面白さが圧倒的。日本ではyoutube以上のアクセスがある理由が改めてわかった。
・内藤の「国民の期待にこたえたい」というキャッチは自分的には今年の流行語大賞。

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2007/10/11

簡単には追いつかない「僅差」

今月売りの「世界」を読んでいたら、山口二郎と佐藤優の対談中に興味深い箇所があった。それは山口二郎の発言中なのだが、かつて宮内義彦オリックス会長が公然と「北海道の人口は多すぎる。二〇〇万いれば十分だ」と発言したのだそうだ。それは「北海道という広い島に隅々まで人間が住んでいるから行政コストがかかる、人がいれば学校も警察も消防も病院も置かなければならない。彼らは『経営』という言葉が好きですが、国土経営の効率を考えれば、北海道は札幌周辺だけに二〇〇万の人間がいるくらいでちょうどいい」という理由からだそうだ。

ここ1週間ほど、このようなブログにもかかわらず少なからずアクセスが増えた。その理由はトヨタなのであるが、そんなこともあってしばらくこの会社についてぼんやり考えていたところでこの文章にお目にかかった。
そうして思ったのは、トヨタというのが「効率がいいのであれば、北海道の人口を札幌周辺の二〇〇万にするというようなことを本当に実行してしまう企業である」ということだ。つまりトヨタの強さの源である徹底した効率化と集中化というのは本当にコスト優先で、この話の例を敷衍すれば、トヨタにとって札幌以外の地域に住んでいる人が自分たちが利益を上げる上でムダだと判断すれば、そこに住む人たちの気持ちなど知ったことじゃないのである。
これは今流行の新自由主義的な観点からするとまったくの「正義」なのだろう。そう考えると小泉政権というのはトヨタが長年にわたって行ってきた経営を初めて完全肯定してくれる存在だったといえる。つまり小泉と奥田碩の蜜月の関係は必然だったことになる。
ところがこのトヨタに著しく欠けているものがある。それが社会性であり人間性である。

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2007/10/05

フライデーの発売中止

本日売りの写真週刊誌「フライデー」が発売中止になったという。
巷間伝えられるところでは時津風部屋に関する記事の中での写真の誤掲載だという。
皇室や政治家、企業がらみ以外のところで発売中止に追い込まれたわけだから相当に大きなミス、おそらく1色グラビアのトップ記事でのミスだったと思われる。

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2007/10/02

トヨタが自分勝手になる仕組み

富士スピードウェイで30年ぶりに開催されたF1グランプリの運営がきわめて杜撰だったことがネット上で多々報告されている。Youtubeではいつまでも来ないバスを待つ観客の長蛇の列の映像を見ることもできる。

この日本グランプリは会場をホンダの本拠地である鈴鹿からトヨタの所有する富士スピードウェイに今年から移して開催されたものだ。

ま、トヨタにとって初めてのF1開催というハンディはある。来年はこの大失敗を糧に今年以上に金をかけて運営をカイゼンしてくるかもしれない。
なにしろF1グランプリといえば世界中が注目する大イベントであり、そこでの不評はそのまま世界へ向けて発信される。さしものトヨタもこれだけの不評を買えば、来年は相当に本腰を入れてくるだろう。
が、逆にいえば今年の運営というのはトヨタという企業の体質をさらけ出したともいえる。
とはいえ、もちろんメディアが今年のトヨタの不手際を糾弾することはない。なんとなれば、これはよく知られているようにトヨタが各メディアにとっては莫大な広告予算を持つ第一級のクライアントであるからだ。
おそらくいま、各メディアには広告代理店からF1に関するトヨタの運営の不手際のニュースが流れないかの問い合わせがきていることであろう。

かつてトヨタは「自らの利益のことしか考えない自分勝手な企業」としてずいぶんと批判された。
在庫を持たないジャストインタイムは公共材である道路を自社の倉庫として利用する発想である。電気代が安い日曜日に工場を動かすのは1円でも安くクルマをつくるという意味では立派なのかもしれないが、そこで働く従業員を単なる工場の歯車としか見ていない。
こうした自分勝手の積み重ねがトヨタという会社を世界一の自動車会社へと導いたことは間違いないが、一方で80年代以降、北米を中心に海外進出するにつれ、そうしたトヨタの常識が世界のビジネス常識とはかけ離れたものであり、その圧倒的な競争力が社会や労働者の犠牲の上に成り立っていることは次第に海外でも批判されるようになった。
それとともにさしものトヨタもその企業体質を少しずつ変化させていったのかなとも思っていたのだが、どうやら実体はまったく昔のままだったようである。
それにしてもなぜトヨタはここまで自分勝手になれるのだろうか。

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