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2007/09/19

政権担当能力という言葉

予測されたことではあるが、自民党総裁選の垂れ流し報道は目に余るものがある。
先日の3連休などはとくにそれが顕著で、朝から晩までトップニュースは福田、麻生の遊説一色であった。
もちんろ勝負は福田で決まりなわけだが、麻生の演説というのはニュースのネタとしてはなかなかのものだ。好き嫌いは抜きにして言えば、明らかに福田よりも演説はうまく、しかも準備をしていただけあって内容も一枚上手である。
もし総裁選の優劣が見えた段階で麻生が降りてしまったらこの選挙戦自体がなかった、つまりは国民の目を自民批判から逸らすことはできなかったわけで、その意味で麻生は一時的であるとはいっても自民最大の危機を救った立役者だといえるだろう。

一方でアベシンゾーが政権を放り投げて一週間、慶応病院に入院したままその動静も詳しくはわからないという状況のなかで総理大臣の臨時代理もおかないという異常事態に対してさほど強い批判が起きているように見えないのには呆れてしまう。
よく与党の連中が野党を批判するにあたっての常套句に「政権担当能力」という言葉がある。これはマスコミもよく使う言葉で「野党の政権担当能力が問われる」などという形で使われる。
しかしながら、現在の与党に対する「政権担当能力」を議論するマスコミはいまのところないようである。
臨時国会を開催し、首相が所信表明演説までやった後に政権を放り投げたにもかかわらず、のんきに総裁選挙などをやっている連中に果たして真っ当な政権担当能力などというものがあるのだろうか。私はそんなものはないと思うし、少なくとも福田や麻生より小沢一郎の方が現時点では政権担当能力があると思う。年金問題にしても舛添某が人気だというが、こんな男よりも長妻昭の方がはるかに解決能力が高いだろう。
与野党の勢力が拮抗してくると必ずでてくる「政権担当能力」という言葉は、これまで世論を「でもやっぱり最後は自民党だナ」という方向に誘導するのに非常に効果的であったが、ことここにいたってもしマスコミがそのような言葉を使って野党を批評するようなことがあれば、それは露骨な与党のプロパガンタということになる。

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