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2007/08/10

「大異」を残して「小同」に

私は基本的に二大政党制というのが好きではない。なぜなら、これだけ個々人の考え方が多種多様になっているのに、それを政治という場で二つの勢力に収斂させることは不可能だと思うからである。
したがって小選挙区制度というものにも反対だ。よく言われることだが、一つの選挙区で一人の当選者しか出ないこの制度で、自民、民主の他に共産や社民が候補者を出した場合、合計すれば反自民の票が結果的に多くても当選するのは自民というケースがままある。にもかかわらず自民が勝利をするケースをもって「民意」と呼ぶにはあまりにも無理がある。
とはいえ、一度変えてしまった制度を中選挙区制度に戻すことは長期的には可能かもしれないが、短期的には無理がある。
こうした状況の中で、次の総選挙を野党はどう闘うのだろうか。
おそらく、、、
いまのまでいけば共産党は小選挙区すべてに候補者をたてるだろう。社民党も何人かはたてるかもしれない。一方、民主党だって全選挙区に候補者を立てようとするだろう。となると結果的に野党が共倒れになる可能性はある。
いまの政治状況を考えると次の総選挙というのはきわめて重大だ。いまは瀕死の自民だって政権与党からの転落=利権の消失の危機という事態が目前に迫れば、死に物狂いで勝負をかけてくることは十分に考えられる。
その時に重要なのは野党の選挙協力ということになるだろう。結果的に共産党の存在が自民延命に手を貸すような事態はなんとしても避けなければならない。
ただ社民党どころか共産党までと手を組むということになれば、民主党のなかからもアレルギーが出てくる。考えてみるとこれは昔からそうで、30年前だって社公民か全野党かで揉めていたのである。そのことを知っている自民はそこを巧みについてくるだろう。
そこをどうやって乗り切るかに小沢一郎の手腕が問われることになる。

「小異を残して大同につく」とはよく言われるが、野党は次回の総選挙で「大異」を残してでも「小同」について欲しい。
私は民主党にはかなり懐疑的である。とくに前原あたりが党首だったころはそれが顕著であったが、参議院選挙後の小沢一郎の言動は支持に値する。
たしかに民主と自民に大差はないかもしれないし、民主のなかにロクでもない勢力がいるのは事実だが、一方で自民には絶対いないタイプの「これは」と思える人材がいるのもまた民主だ。
社民党や共産党、そして田中康夫率いる新党日本を含めて、次期総選挙ではなんとしても野党が「反自民」という「小同」について欲しいものである。

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