« 必修科目履修問題--わが家の場合 | Main | 「どうでもいいこと」と「不思議なコメント」 »

November 08, 2006

足立区の公立学校ランク付けの件

 iPodでAMラジオを聴くという生活は予想以上に快適です。
 昨日は月曜日に録音したアクセスを聴きながら出勤しました。
 パーソナリティは田中康夫。テーマは「学力テストの結果によって公立小中学校の予算の配分を変えるという足立区の方針に賛成ですか、反対ですか」というもの。

 実は私は番組を聴くまでこのニュースを知らなかったのですが、予想通り賛成という人は極端に少なく反対が圧倒的。賛成の人も「実は反対だが、、、」という人ばかりでした。
 当然ながら私も反対なわけですが、「しかし足立区はアホなことを言っとるなあ」と思っていたら、早々に撤回したそうです。こんなことを言い出せば反発を浴びることは十分予想できるわけで、その覚悟をもって理論武装した上で発表したのかと思いきや、朝日新聞によれば足立区の教育長とやらは「Aは良い学校でDはダメな学校などと、誤解されやすい制度だなと思った」と語ったそうです。
 ま、こういう人物が教育長をしているということ自体そもそも不可解と言わざるを得ないわけですが、このように教育現場に市場原理主義を入れようというのは大局的に見れば日本全体の流れでしょう。
 格差社会と呼ばれるなかで、公立学校がその格差がさらに広がる方向へ動く。ここには見事なまでに「公」という概念が抜け落ちています。
 私は以前にも書いたかもしれませんが、市場原理主義には否定的ですが、一方でまったく競争原理が働かないことにも否定的です。ただし競争をすれば必ず敗者がでるわけで、ここをきちんとフォローして憲法で認められている法のもとの平等、個人が豊かに暮らす権利を保証してあげるのが「公」の役割であると考えています。
 用は競争が必要な部分となじまない部分のメリハリをつけなければならないと思うのです。その意味では義務教育というのはもっとも競争原理になじまない分野の一つだと思います。

|

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/62112/12604263

Listed below are links to weblogs that reference 足立区の公立学校ランク付けの件:

» 足立区教委方針転換 [プラウドシティ梅島自治会]
足立区教育委員会が問題となっている 『テスト成績による予算配分方式』について方針変換と受け取られる 発表をしたようです。 東京・足立区教委、「学力で予算配分」方針転換 学力テストの結果などから小中学校を分類し、来年度からの予算配分に反映させる方針を決めていた東京都足立区教委は7日、この方針を撤回することを明らかにした。 ただし、撤回するのは、学校を機械的に分類する方式で、平均点の前年度からの伸び率は考慮するとしている。 区教委は来年度�... [Read More]

Tracked on November 08, 2006 at 06:10 PM

» 学力テストで予算ランク分け撤回 東京・足立区教委 [学校通信DX]
---------------------------------------学力テストで予算ランク分け撤回 東京・足立区教委(2006年11月08日 asahi.comより) 東京都足立区の07年度予算で、学力テストの成績に応じて各区立小中学校をランク付けし、学校への配分額に差をつける方針を固めていた同区教...... [Read More]

Tracked on November 08, 2006 at 09:14 PM

» 内藤教育長インタビュー [プラウドシティ梅島自治会]
『内藤教育長インタビュー(ケーブルテレビ足立)』 本日ケーブルテレビ足立にて内藤教育長へのインタビュー内容が放送されました。 まず今まで問題となった報道内容を整理すると 特色ある学校づくり予算に関わる一連の報道について 経緯 11月4日の各社報道 『足立区は来年度より、小中学校の予算を学力テストの成績に応じて配分する方針を決定』 『各学校を4つのランクに分け例えば中学校の場合約500万円〜約200万円とする考え』 本来の趣旨 ... [Read More]

Tracked on November 09, 2006 at 09:39 AM

Comments

日本の子供たちの学力低下が騒がれた2003年の国際学力調査PISAでフィンランドが世界一になったことでフィンランドの教育の研究がブームなのだそうです。サンタクロースの故郷、ムーミンの物語が生まれた国です。携帯電話のシェア世界一のノキアを作っている国です。

Posted by: kawamoto | January 26, 2007 at 09:52 PM

Post a comment